展示会コンパニオンとは、展示会の出展ブースで来場者を迎え、受付・呼び込み・ノベルティ配布・案内などを担う外部の人材のことです。
いまのBtoBの展示会では、ブースを華やかに見せる役割よりも、来場者の関心を聞き取り、名刺獲得や商談につなげる役割が求められています。依頼するときは「コンパニオン」という呼び方より、何を任せ、何で評価するかを先に決めることが大切です。
展示会コンパニオンとは
展示会コンパニオンは、ブースの最前列に立ち、来場者と最初に接する人です。出展企業の社員の代わりに、通路を歩く来場者に声をかけ、ブースへ案内し、受付や名刺交換を行います。受付・案内・設営補助まで含めた展示会スタッフ全体の役割は、展示会スタッフとは?役割・業務内容・依頼先の種類で説明しています。
「コンパニオン」は業界で統一された用語ではありません。依頼する会社や手配する会社によって、受付だけを指すこともあれば、製品の一次説明まで含めることもあります。依頼の前に、どこまでの仕事を任せるのかを言葉にしておくと、手配の行き違いを防げます。
展示会コンパニオンの主な仕事
ブースで展示会コンパニオンが担う仕事は、おもに次のとおりです。
- 声かけ・呼び込み:通路を歩く来場者に声をかけ、ブースに立ち寄るきっかけをつくる。
- 受付・名刺交換:来場者を迎え、名刺を受け取り、必要に応じてアンケートを案内する。
- 案内・誘導:ブース内のデモや説明員のところへ案内し、混雑時は導線を整える。
- ノベルティ・資料の配布:試供品や資料を渡し、ブースの内容を短く伝える。
- ステージ・プレゼンのサポート:ミニセミナーやデモの集客と進行を支える。
このうち1〜4は、どの展示会でもほぼ必要になる仕事です。5は、ブースにステージやプレゼンの時間があるときに加わります。ステージを進行するナレーター・MCや、製品を説明する説明員との違いは、展示会コンパニオン・ナレーター・MC・説明員の違いと、依頼する役割の決め方で整理しています。
いま求められる役割の変化:「迎える人」から「商談につなぐ人」へ
展示会コンパニオンというと、ブースを華やかに見せる役割を思い浮かべる人もいるかもしれません。しかしBtoBの展示会で出展企業が持ち帰りたいのは、展示会のあとに商談へ進む見込み客です。ブースの前に人が集まっても、誰がどんな課題を持っていたのかが分からなければ、展示会後の連絡は一律になり、商談にはつながりにくくなります。
そのため、いまの展示会のブースでは、来場者を迎えるだけでなく、次のところまで担える人が求められています。
| 観点 | 従来のイメージ | いま求められる役割 |
|---|---|---|
| 目的 | ブースを目立たせる | 名刺獲得と商談化に貢献する |
| 来場者との会話 | 挨拶・呼び込み・配布が中心 | 関心や課題を聞き取る |
| 社員との連携 | 受付で名刺を受け取って終わり | 聞き取った内容を添えて社員へ引き継ぐ |
| 評価のしかた | 印象や雰囲気 | 名刺の数と、商談につながった数 |
| 選ぶときの基準 | 見た目や華やかさ | 経験・研修・製品を理解する準備 |
Charmapでは、この「商談につなぐ人」の役割を担う人材を展示会キャストと呼んでいます。呼び方の違いや、キャストに任せる仕事の範囲は、展示会キャストとは?スタッフ・コンパニオンとの違いと選び方で詳しく説明しています。
見た目で選ぶと起きやすいこと
コンパニオンを見た目や華やかさで選ぶと、次のようなことが起きやすくなります。
- 名刺は集まるが商談にならない:ノベルティ目当ての来場者が多く集まり、見込みの薄い名刺が増える。
- 来場者の関心が社員に伝わらない:会話の中身が引き継がれず、展示会後の連絡で一から話を聞き直すことになる。
- ハラスメントの危険が高まる:容姿を前に出した現場では、来場者や関係者から容姿・身体への言及が起きるおそれがあり、コンパニオンが声かけや説明に集中できない。
Charmapは、キャストが安心して働ける現場づくりのため、セクシュアルハラスメント防止方針(SAFE WORK POLICY)を定めています。この方針では、容姿・身体的特徴への言及を容認しない行為として挙げています。依頼する側も、容姿や華やかさを選ぶ基準にせず、仕事の中身で選ぶことが、ブースの成果と働く人の安心の両方につながります。仕事の中身で選ぶための評価軸は、華やかさより商談:成果で選ぶ展示会キャストの考え方で詳しく説明しています。
出展企業が事前・当日・事後にできるハラスメント対策は、展示会のハラスメントを防ぐために出展企業ができること:事前・当日・事後の具体策にまとめています。
依頼する前に決めておく4つのこと
展示会コンパニオンを依頼する前に、次の4つを社内で決めておくと、依頼先との相談や当日の準備が進めやすくなります。記入例付きの整理シートは、展示会コンパニオンを探す前に:依頼目的を整理するシートにまとめています。
- 出展の目標:名刺の数か、商談の数か。何をもって成功とするかを決める。
- 任せる範囲:声かけ・受付・案内だけか、製品の一次説明や来場者の課題の聞き取りまで任せるかを決める。
- 社員への引き継ぎ方:どんな来場者を、どのタイミングで、どんな情報を添えて社員につなぐかを決める。
- 必要な人数と時間:ブースの広さ、通路に面した辺の数、会期の日数、ピークの時間帯を整理する。
2の任せる範囲が決まると、依頼先に求める経験や研修も決まります。受付と案内だけなら接客の経験が中心になり、聞き取りまで任せるなら、事前研修や製品を理解する準備があるかを確かめる必要があります。声かけから聞き取り、社員への引き継ぎまで、当日の動き方は成果が出る展示会スタッフの動き方:声かけから商談化までで説明しています。
依頼先に確認したい4項目
コンパニオン・キャストの依頼先を比べるときは、料金に加えて次の4つを確認します。
- 事前研修があるか:声かけや聞き取りのやり方を、現場に出る前に教えているか。
- 製品を理解する準備があるか:事前の説明会や資料の読み込みなど、出展企業の製品を覚える時間を取っているか。
- 現場ごとの責任者がいるか:当日の困りごとやトラブルを、誰に相談すればよいかが決まっているか。
- ハラスメント対策の方針があるか:方針を事前に関係者へ共有し、相談の窓口を設けているか。
Charmapは、SAFE WORK POLICYに沿って、案件の開始前に関係者へ方針を共有し、現場ごとに責任者を置き、案件の終了後に振り返りを行っています。
Charmapの展示会キャスト
Charmapは、展示会キャストの育成・派遣と展示会の運営支援を行っています。受付、来場者誘導、商品説明、サンプリング、ステージ進行まで、ブースの第一印象をつくる役割をチームで担います。
「コンパニオンを探している」という段階でも、展示会の目標やブースで任せたい仕事を添えて、お問い合わせからお気軽にご相談ください。
よくある質問
展示会コンパニオンと展示会キャストは何が違いますか?
依頼するときに何で評価するかが違います。コンパニオンは来場者を迎える接客で語られることが多いのに対し、展示会キャストは名刺獲得や商談化への貢献で評価します。実際の仕事内容は重なる部分も多いため、呼び方より「何を任せるか」を決めることが大切です。
展示会コンパニオンに来場者の聞き取りまで任せられますか?
任せられます。ただし、聞き取る項目と、聞き取った内容を社員へ引き継ぐ方法を事前に決めておく必要があります。依頼先が聞き取りの研修をしているか、製品を理解する準備の時間を取っているかも確かめておくと安心です。
展示会コンパニオンの費用はどう決まりますか?
任せる役割、稼働する日数と時間、人数、事前研修や説明会の有無によって変わります。見積もりを比べるときは、日当だけでなく、事前の準備や当日の責任者がどこまで含まれているかを確認してください。料金の目安は展示会コンパニオンの料金相場と、依頼前に決めておくこと、スタッフ全体の費用相場と見積もりの見方は展示会スタッフの費用相場と見積もりの見方:役割別の目安と金額が変わる要因で説明しています。


