展示会のコンパニオン・ナレーター・MC・説明員は、ブースのどこで、誰に向けて、何を話すかが違います。コンパニオンは来場者を迎え、ナレーターはマイクで製品を紹介し、MCはステージを進行し、説明員は製品を詳しく説明します。

ただし、呼び方は依頼先や業界によって揺れがあります。この記事では一般的な分け方を整理したうえで、呼び方より先に「どの仕事を頼むか」を決める方法を紹介します。

4つの役割と展示会キャストの違い

役割主な居場所話す相手主な仕事依頼で重視すること
展示会コンパニオンブースの入口・受付通路の来場者、立ち寄った来場者受付、呼び込み、案内、ノベルティ配布来場者を迎える接客
ナレーターブース内の展示台・小さなステージブース周辺の来場者(一度に複数人)マイクを使った製品紹介、デモに合わせた説明、呼び込みのアナウンス原稿を覚えて、聞き取りやすく話す力
MCステージ観覧席の来場者ステージやセミナーの司会進行、登壇者の紹介、時間の管理進行と、その場に応じた対応
説明員展示台・商談スペース関心を持った来場者(一人ずつ)製品の詳しい説明、質問への回答、商談への橋渡し製品知識
展示会キャストブース全体通路の来場者から関心を持った来場者まで声かけ・受付から一次説明・ヒアリングまでを担い、社員へつなぐ名刺獲得や商談化への貢献

一般に、説明員は製品知識が要るため出展企業の社員が担うことが多く、コンパニオン・ナレーター・MCは外部に依頼することが多い役割です。展示会キャストは、コンパニオンの仕事を入口にしつつ、一次説明やヒアリングまで広げて、社員の説明・商談へつなぐ役割と考えると分かりやすくなります。

展示会キャストの定義は「展示会キャストとは?スタッフ・コンパニオンとの違いと選び方」で、コンパニオンの役割の変化は「展示会コンパニオンとは?いま求められる役割の変化」で、展示会スタッフ全体の種類は「展示会スタッフとは?役割・業務内容・依頼先の種類」で詳しく説明しています。

呼び方より「話す相手の人数」と「話す深さ」で分ける

4つの役割は、次の2つの軸で整理すると違いがはっきりします。

  • 一度に話す相手の人数:一人ずつ話すか、複数人に向けて話すか。
  • 話の深さ:迎える・案内するところまでか、製品の中身まで話すか。
迎える・案内する製品の中身まで話す
一人ずつ話す展示会コンパニオン(受付・呼び込み)説明員、一次説明まで担う展示会キャスト
複数人に向けて話すMC(ステージの進行)ナレーター(製品紹介・デモ説明)

依頼する会社によっては、「コンパニオン」の名前でナレーションを、「ナレーター」の名前で受付を頼むこともあります。呼び方で依頼すると、想定していた仕事と当日の仕事がずれることがあるため、この表のどのマスの仕事を頼むかを伝えるほうが確実です。

ブースの目的から依頼する役割を決める

ブースで何を起こしたいかによって、依頼する役割が変わります。次の判断基準を目安にしてください。

ブースで起こしたいこと中心になる役割組み合わせの例
通路の来場者に立ち止まってほしいコンパニオン、展示会キャスト声かけ担当と、説明担当の社員
デモや製品紹介を決まった時刻に見せたいナレーターナレーターと、終わった後に話を聞く担当
ステージでセミナーやトークを行うMCMCと、観覧後の来場者を案内する担当
関心のある来場者と商談まで進めたい説明員(社員)、展示会キャストキャストが一次説明とヒアリング、社員が商談
受付と名刺交換を確実に回したいコンパニオン、展示会キャスト受付担当と、混雑時の誘導担当

注意したいのは、ナレーターやMCの話を聞いた来場者を、誰が受け止めるかです。製品紹介やステージが終わった直後は、関心を持った来場者が最も多いタイミングです。そこで声をかけ、話を聞く担当がいないと、せっかく集まった来場者がそのまま帰ってしまいます。役割を決めたあと、誰をどんな基準で選ぶかは「華やかさより商談:成果で選ぶ展示会キャストの考え方」で説明しています。

依頼するときに伝える項目

どの役割を依頼する場合も、次の項目を依頼先に伝えると、当日の仕事のずれを防げます。役割名だけで伝えず、仕事の中身を書くのがポイントです。受付・説明員・呼び込みなど、ブースで任せる役割ごとの依頼シートは「受付・説明員・呼び込み:展示会スタッフの役割別の依頼のしかた」にまとめています。

項目コンパニオン・キャストナレーターMC
仕事の範囲受付・声かけ・案内・一次説明・ヒアリングのどこまでか製品紹介だけか、呼び込みのアナウンスも含むか司会だけか、登壇者との打ち合わせも含むか
事前に渡すもの説明資料、よくある質問と答え、配置図原稿、デモの手順、製品の資料進行表、登壇者の情報
原稿・台本声かけの言葉の例原稿をどちらが用意するか台本をどちらが用意するか
時間立つ時間帯と休憩1日の回数と1回の長さステージの開始時刻と時間
社員へのつなぎ方つなぐ条件と合図話の後に来場者を受け止める担当観覧後の来場者の案内先

Charmapの展示会キャスト

Charmapは、展示会キャストの育成・派遣と展示会の運営支援を行っています。受付、来場者誘導、商品説明、サンプリング、ステージ進行まで、ブースの第一印象をつくる役割をチームで担います。

また、キャストが安心して働ける現場づくりのため、セクシュアルハラスメント防止方針(SAFE WORK POLICY)を定めています。

どの役割をどう組み合わせればよいか迷ったときは、お問い合わせからご相談ください。

よくある質問

展示会のナレーターとMCは何が違いますか?

一般に、ナレーターはブース内で製品紹介やデモの説明をマイクで行う役割、MCはステージやセミナーの司会進行を行う役割を指します。ナレーターは製品の内容を伝えること、MCは進行と時間の管理が中心です。同じ人が両方を担うこともあるため、依頼するときは仕事の中身を具体的に伝えます。

説明員を外部に依頼することはできますか?

製品の概要や一次説明までであれば、事前に説明資料と質問への答えを用意して外部に任せる方法があります。製品の詳しい説明や価格・導入条件の相談は、社員が担うのが一般的です。どこまで外部に任せ、どこから社員につなぐかを先に決めておきます。

コンパニオンとナレーターを両方頼む必要がありますか?

ブースで何を起こしたいかによります。決まった時刻にデモや製品紹介を見せるならナレーター、通路の来場者に立ち止まってもらうなら声かけを担うコンパニオンや展示会キャストが中心になります。両方を頼む場合は、ナレーションの後に来場者を受け止める担当を決めておくと、紹介を聞いた来場者を商談につなげやすくなります。