展示会ブースの人の配置は、ブースを「通路際・入口・展示前・商談スペース」の4つのゾーンに分け、来場者の動線に沿ってゾーンごとに担当を決めると、迷わずに決められます。声かけから社員への引き継ぎまで、来場者がブースの外から奥へ進むのに合わせて人を置くのが基本です。

この記事では、展示会のスタッフ・キャストを手配しているCharmapが、ブースでのスタッフの立ち位置と配置の考え方を整理します。ブースの装飾やレイアウト設計ではなく、決まったブースの中で、人をどこに立たせるかに絞って説明します。

来場者の動線とスタッフの役割を重ねる

来場者は、通路を歩きながらブースに気づき、入口で足を止め、展示物を見て、関心があれば社員と話します。成果が出る展示会スタッフの動き方で紹介した5つの段階(声かけ・立ち止まり・一次説明・ヒアリング・引き継ぎ)は、この動線にそのまま重なります。

ゾーン来場者の状態担う段階主な担当
1. 通路際ブースの前を歩いている声かけスタッフ
2. 入口・受付足を止め、ブースに一歩入る立ち止まり・名刺交換スタッフ
3. 展示・デモの前展示物やパネル、デモを見ている一次説明・ヒアリングスタッフ(詳しい説明は社員)
4. 商談スペース座って話す、詳しい説明を聞く引き継ぎ後の商談社員

配置を決めるときは、ゾーンごとに担当を決め、ゾーンとゾーンのあいだで来場者を受け渡すことを考えます。誰がどこに立つかだけでなく、来場者を次のゾーンへ誰が渡すかまで決めておくと、来場者がブースの中で置き去りになりません。

ゾーンごとの立ち位置

1. 通路際:流れを止めずに目を合わせる

  • 通路の流れを妨げない範囲で、ブースの角や通路に近い位置に立つ。
  • 来場者の歩く向きに対して、斜めに向いて立つ。正面に立ちはだかると、来場者は避けて通ります。
  • 通路際のスタッフ同士で固まらない。2人以上いる場合は、ブースの別の辺に分かれる。

2. 入口・受付:来場者を待たせない

  • 受付台の後ろに座り込まず、台の横か前に立つ。
  • 名刺交換をしたら、来場者の関心に合う展示の前まで案内し、3のゾーンの担当に渡す。
  • 受付に人がたまり始めたら、3のゾーンのスタッフに声をかけて応援を頼む。

3. 展示・デモの前:説明しながら次を見る

  • 展示物の横に立ち、来場者の視線をふさがない。
  • 一次説明をしながら、課題や検討の状況を聞き取る。
  • 社員につなぐ来場者がいたら、4のゾーンの社員に合図をして引き継ぐ。

4. 商談スペース:社員を受付に縛らない

  • 商談スペースは、社員が来場者とじっくり話す場所として空けておく。
  • 社員が受付や声かけに手を取られていると、引き継ぎ先がいなくなります。社員が少ない場合ほど、1〜3のゾーンをスタッフに任せ、社員は4のゾーンに集中させます。

ブースの形で変わる立ち位置

同じ4つのゾーンでも、ブースの形によって通路際の立ち位置が変わります。

ブースの形通路に面した辺通路際の立ち位置の考え方
一面開放正面の1辺正面の両端に立ち、中央は入口として空けておく
角小間(二面開放)正面と側面の2辺人の流れが多い辺を優先し、角に1人置くと両方の通路に声をかけられる
三面開放3辺来場者が入ってくる辺が複数あるため、入口・受付を1か所に決めて案内する
島小間(四面開放)4辺どの辺からも入れるため、通路際の担当を辺ごとに分け、受付の場所を決めておく

どの形でも大切なのは、入口・受付をどこにするかを先に決めることです。入口が決まると、通路際のスタッフがどこへ来場者を案内すればよいかがはっきりします。

混雑時と閑散時で配置を切り替える

来場者の数は、時間帯によって大きく変わります。同じ配置のまま一日を過ごすと、混雑時には受付が詰まり、閑散時には人が余ります。

  • 混雑時:通路際の声かけを減らし、入口・受付と展示前に人を寄せる。来場者を待たせないことを優先します。
  • 閑散時:通路際に人を出し、声かけを増やす。展示前のスタッフも、通路に近い位置へ移ります。
  • 休憩の時間:休憩でゾーンが空かないよう、誰がどのゾーンを代わりに担当するかを決めておく。

時間帯ごとの人の厚さと休憩の回し方は、展示会当日のシフトと休憩の組み方:ピークを外して交代するでシフト表のひな形とあわせて説明しています。

切り替えの合図は、現場の責任者が出すと決めておくと、スタッフが自分の判断で持ち場を離れることがなくなります。

配置表のひな形

会期前に、次のような配置表をつくり、スタッフと社員で共有しておきます。

ゾーン通常時の担当混雑時の担当閑散時の担当次のゾーンへの受け渡し
1. 通路際(名前)(名前、または置かない)(名前を増やす)入口・受付へ案内する
2. 入口・受付(名前)(応援の名前)(名前)関心に合う展示の前へ案内する
3. 展示・デモの前(名前)(名前)(通路際へ移る名前)社員に合図して引き継ぐ
4. 商談スペース(社員名)(社員名)(社員名)商談後、引き継ぎメモを確認する

配置図を描くときは、ブースの平面図に4つのゾーンを書き込み、それぞれに担当の名前と「来場者をどこへ渡すか」の矢印を入れると、当日の朝の説明で全員が同じ絵を見られます。

会期中に配置を見直す

複数日の展示会では、1日目の終わりに配置を見直します。

  • 素通りが多かった辺:通路際の立ち位置や向きを変える。
  • 受付で詰まった時間帯:その時間だけ受付に応援を回す。
  • 社員がつかまらなかった時間帯:社員の休憩や商談の時間をずらし、商談スペースに誰かが残るようにする。

見直しの材料をスタッフから集める進め方は、会期中に毎日やるスタッフとの振り返り:翌日の動きを直す進め方とシートで紹介しています。

スタッフ一人ひとりの動き方は、成果が出る展示会スタッフの動き方で詳しく紹介しています。どの役割を外部のスタッフに任せるかは、展示会スタッフとは?役割・業務内容・依頼先の種類もあわせてご覧ください。

Charmapの展示会キャスト

Charmapは、展示会キャストの育成・派遣と展示会の運営支援を行っています。受付、来場者誘導、商品説明、サンプリング、ステージ進行まで、ブースの第一印象をつくる役割をチームで担います。

また、Charmapはキャストが安心して働ける現場づくりのため、セクシュアルハラスメント防止方針(SAFE WORK POLICY)を定め、現場ごとに責任者を置いています。

展示会のスタッフ・キャストの依頼や、ブースのどこに何人立たせればよいかのご相談は、お問い合わせからお気軽にどうぞ。

よくある質問

ブースのスタッフは何人必要ですか?

ブースの広さ、通路に面した辺の数、会期中の来場者数、社員の人数によって変わります。まず4つのゾーンのうちどこをスタッフに任せるかを決め、ゾーンごとに担当を置いたうえで、混雑時の応援と休憩の交代を足すと、必要な人数を考えやすくなります。人数の出し方は展示会スタッフは何人必要?ブース規模別の考え方で詳しく説明しています。

社員とスタッフは、どのゾーンを担当すればよいですか?

声かけ・受付・一次説明はスタッフ、詳しい説明や商談は社員が担当するのが基本です。社員が少ないほど、社員を商談スペースに集中させ、それ以外のゾーンをスタッフに任せると、引き継ぎ先がいなくなる時間を減らせます。

小さなブースでもゾーンを分けたほうがよいですか?

分けたほうが動きやすくなります。小さなブースでは1人が複数のゾーンを兼ねますが、「いまは通路際」「いまは展示前」と、自分がどのゾーンにいるかを意識するだけで、声かけと説明が混ざりにくくなります。