展示会スタッフの服装は、来場者が「話しかけてよい人」とすぐ分かること、役割どおりに長時間動けること、出展企業のブランドと合っていることの3つで決めます。見た目の華やかさで選ぶと、この3つのどれかが欠けやすくなります。
服装を決める3つの基準
1. 来場者が見分けられる
展示会の来場者は、ブースの前を短い時間で通り過ぎます。誰に話しかければよいかが一目で分からないと、質問をしないまま離れてしまいます。
- ブースのスタッフ全員がそろった服装、またはそろった目印(ジャケット・ポロシャツ・ビブスなど)を身につける。
- 社員と外部スタッフで役割が違う場合は、名札や目印で区別できるようにする。
- 名札には会社名や役割を入れ、来場者が「どの会社の人か」「何を聞ける人か」を分かるようにする。
2. 役割どおりに動ける
展示会では、立ちっぱなしで声をかけ、資料を取りに行き、デモ機の前で説明し、混雑時には人を案内します。服装が動きを止めてしまうと、そのまま成果に響きます。ブースでのスタッフの動き方は「成果が出る展示会スタッフの動き方:声かけから商談化まで」で詳しく紹介しています。
- 足元:長時間立って歩くため、歩きやすい靴を前提にする。会場によっては段差やケーブルもあるため、滑りにくく安定したものを選ぶ。
- 体温の調整:会場の空調や、搬入口に近い場所かどうかで体感温度は変わる。上着の着脱で調整できるようにしておく。
- 持ち物:名刺、ペン、ヒアリング用のメモを身につけて動けるよう、ポケットやストラップの有無も考える。
3. ブランドと合っている
服装は、出展企業がどんな会社かを伝える手段のひとつです。ブースの装飾やパンフレットとそろっていると、来場者の記憶に残りやすくなります。
- コーポレートカラーやロゴを、ジャケットやポロシャツ、名札などに取り入れる。
- 製品やサービスの印象と合わせる。たとえば、技術系の製品なら落ち着いた服装、食品や生活用品なら親しみやすい服装、といった方向性を決める。
- 社員と外部スタッフで、ブランドとしての統一感を持たせる。
役割別に考える服装のポイント
同じブースでも、役割によって求められる動きが違います。役割ごとに服装を考えると、決めやすくなります。
| 役割 | 主な動き | 服装で重視すること |
|---|---|---|
| 受付・来場者誘導 | 名刺交換、案内、混雑時の導線整理 | 遠くからでもスタッフと分かる目印、名札の見やすさ |
| 声かけ・呼び込み | 通路に立ち、来場者に話しかける | 長時間立てる足元、通路側から見たときの分かりやすさ |
| 商品説明・デモのサポート | 製品の前で説明し、社員へつなぐ | 製品やブランドの印象と合うこと、メモや資料を持ちやすいこと |
| サンプリング | 試供品や資料を配る | 物を持って動きやすいこと、配布物を補充しやすいこと |
| ステージ進行のサポート | 進行の補助、観覧の案内 | ステージ周りで動きやすいこと、観覧者から見たときの分かりやすさ |
避けたい服装の決め方
次のような決め方は、成果にも、スタッフの働きやすさにもつながりにくくなります。
- 見た目の華やかさを優先する:来場者が仕事の情報を集めに来ている展示会では、何を聞ける人かが伝わることのほうが大切です。
- 動きにくい服装や靴を指定する:声かけや案内の回数が減り、疲れから接客の質も下がりやすくなります。
- 本人が望まない服装を求める:働く人が安心できない状態では、声かけやヒアリングに集中できません。
Charmapは、セクシュアルハラスメント防止方針(SAFE WORK POLICY)で、容姿・身体的特徴への言及を容認しない行為として定めています。服装の打ち合わせでも、役割と動きやすさ、ブランドとの整合で話を進めることが、安心して働ける現場づくりにつながります。
依頼前に決めておくことのチェックリスト
外部のスタッフ・キャストに依頼する場合は、次の項目を依頼先と事前にすり合わせておくと、当日の行き違いを防げます。
- □ 服装の方向性(そろえる色、ジャケットやポロシャツなどの種類)
- □ ユニフォームを用意するのは出展企業か、依頼先か、スタッフ本人か
- □ 社員と外部スタッフをそろえるか、区別するか
- □ 名札に入れる内容(会社名・役割など)と、誰が用意するか
- □ 靴の指定の有無(指定する場合は、歩きやすさを前提にする)
- □ 会場の空調や会期の季節に合わせた上着の扱い
- □ 着替えや荷物を置く場所があるか
- □ ユニフォームを貸し出す場合の受け渡し・返却の方法
決めた服装や持ち物は、集合時間や相談先とあわせてスタッフ本人にも伝えます。伝える項目は「展示会スタッフへの事前説明で伝えるべきこと(説明資料のひな形付き)」のひな形にまとめています。
Charmapの展示会スタッフ・キャスト
Charmapは、展示会事業としてキャンペーンスタッフの育成・派遣と展示会の運営支援を行っています。受付、来場者誘導、商品説明、サンプリング、ステージ進行まで、ブースの第一印象をつくり、来場者が心地よく過ごせる現場をチームで支えます。
ブースに立つ外部人材の役割については「展示会スタッフとは?役割・業務内容・依頼先の種類」「展示会キャストとは?スタッフ・コンパニオンとの違いと選び方」で詳しく説明しています。服装を含めた当日の準備や、どんな役割で何人入れればよいかのご相談は、お問い合わせからお気軽にどうぞ。
よくある質問
展示会スタッフの服装はスーツが無難ですか?
スーツが合う展示会もありますが、無難かどうかより、来場者が見分けられるか、役割どおりに動けるか、ブランドと合っているかで決めるのがおすすめです。声かけや案内で動き回る役割なら、そろいのジャケットやポロシャツと名札のほうが動きやすく、目印にもなります。
社員と外部スタッフの服装はそろえるべきですか?
ブースとしての統一感を出したい場合はそろえ、役割の違いを来場者に伝えたい場合は名札や目印で区別する、という考え方があります。どちらにする場合も、来場者が「誰に何を聞けばよいか」を迷わないことを基準にしてください。
ユニフォームは誰が用意しますか?
依頼先や契約によって違います。出展企業が用意する、依頼先が用意する、スタッフ本人の手持ちの服で指定するなどの方法があるため、見積もりの段階で確認しておくと安心です。


